髪は『見た目だけ』ではありません。 それ以上の役割があるのです!

とは?

髪の約95%は「ケラチン」と呼ばれる丈夫なタンパク質でできています。 ケラチンはケラチノサイトによって合成され、水に溶けない性質を持っているため、髪に防水性と保護機能を与えています。 髪は見た目の印象に大きく影響するため、個人のアイデンティティにおいて大切にされますが、身体全体にとっても大切な役割を持っています。

髪の構造は3つ分けられます:

  • メデュラ: 髪の毛の最も内側にある層で、形のない柔らかく油分を含んだ物質で構成されています。

  • キューティクル: 髪の外側を覆う薄い保護層で、髪の成長に不可欠な栄養分を含んでいます。

  • コルテックス: 髪の主成分であり、長いケラチンの鎖によって、髪に弾力性、しなやかさ、そして耐久性を与えます。 コルテックスの細胞同士は、脂質とタンパク質に富んだ細胞間の物質によって結びついています。

毛包は、髪の毛を皮膚にしっかりと固定する役割を果たしています。毛球は毛包の基部にあり、その中の細胞が分裂、成長することで毛幹を形成します。

人間の体毛の量は、実は類人猿とほとんど同じです!人間の皮膚には、1平方センチメートルあたり約60本の毛が生えており、その本数は類人猿とそれほど変わりません。 ただし、人間の毛は細く、色素も少ないため、目立ちにくくなっています。 毛の密度と太さが減ったことで、人間は汗をかいて蒸発させることが出来、より効率的に体温を下げられるようになっています