代謝 とは? 代謝とは、食べ物や飲み物をエネルギーに変えるために体の中で行われる化学反応のことです。 代謝は常に働いています! 心臓を動かしたり、体温を保ったり、呼吸をしたりと、体の基本的な機能に必要なエネルギーを常に供給し続けているのが代謝の役割です。
代謝のプロセス 代謝には、体を支える2つの重要なプロセスがあります。食物から栄養素を分解する「異化」と、身体の構築と修復を行う「同化」です。 異化 食べ物の栄養素(炭水化物、タンパク質、脂肪など)を分解し、エネルギーや体の成長・修復に必要な材料を提供します。 同化 体を作り直したり修復するプロセスです。栄養素や細胞、アミノ酸などの小さな単位を組み合わせて、より大きな構造を作り出します。同化には食事から得たエネルギーが不可欠です。 ここがポイント! 1日の代謝で使いきれなかった栄養素は、体に脂肪として蓄えられます。
エクササイズで代謝アップ! 異化運動と同化運動をバランスよく組み合わせることで、効率的に代謝をサポートし、健康的な体作りを目指しましょう。 異化運動:ランニングや水泳、サイクリングなどの有酸素運動は、グルコースや脂肪を燃焼し、エネルギーを消費します。カロリーを素早く燃焼させるのに適しています。 同化運動:筋力トレーニングやスクワット、腕立て伏せは、筋肉を鍛え、長期的にカロリーを消費しやすい体にしてくれます。
詳しく見てみましょう! 基礎代謝率(BMR) 1日のエネルギー消費の50%〜80% 基礎代謝率は、安静時に体が機能するために必要なエネルギー量です。呼吸、体温調整、心臓の拍動、細胞の成長や修復、ホルモンの調整などの基本的な機能が含まれます。この数値は、主に筋肉量(除脂肪体重)によって個人差があります。また、体のサイズ、体脂肪率、年齢、性別、活動量、薬物の影響、栄養不足なども影響します。 熱産生(サーモジェネシス) 1日のエネルギー消費の5%〜10% 食事を摂ると、その消化や代謝のためにエネルギーが消費されます。食べ物の種類によってBMRの増加量は異なります。たとえば、タンパク質はBMRを最も高く上げ(20%〜30%)、脂肪は最も少なく上げます(0%〜5%)。 活動によるエネルギー消費 身体活動レベルに依存 運動中に消費されるエネルギーは、体重、年齢、健康状態、運動の強度によって個人差があります。これは、私たちが最もコントロールしやすいエネルギー消費の形です。 速い代謝 vs 遅い代謝 代謝が速いからといって、必ずしも痩せているわけではありません。研究によると、肥満や過体重の人も代謝が速いことがあります。なぜなら、体が日常の機能を維持するためにより多くのエネルギーを必要とするからです。