免疫はチームワーク!全身の器官が連携してあなたを守る防衛システムを構築しています!健康を維持するために欠かせない『免疫』について、ご紹介します。

あなたを守る免疫システム

免疫システムは、外部からの侵入してくる病原菌や異常な細胞からいつでもあなたを守っています。その主な構成要素は、白血球、抗体、補体系、リンパ系、脾臓、胸腺、骨髄など。さまざまな器官が協力して、免疫システムを構成しています。

免疫を担う器官

  • リンパ系: リンパ系は全身に張り巡らされた繊細な管のネットワークです。体内の水分レベルを管理し、細菌に反応し、がん細胞を処理し、腸から脂肪の一部を吸収し、病気や障害につながる細胞の生成物を処理します。このシステムは、微生物を捕捉するリンパ節と、体の組織を浴び、感染と戦う白血球を含む無色の液体であるリンパを運ぶ血管で構成されています。

  • 骨髄:骨髄は骨の中にあるスポンジ状の組織です。体内で酸素を運搬するのに必要な赤血球、感染症と戦うのに必要な白血球、血液を固めるのに必要な血小板を産生します。

  • 脾臓:脾臓は血液をろ過する器官で、微生物を除去し、古くなったり傷ついたりした赤血球を処理します。脾臓はまた、病気と戦う免疫システムの構成要素も作っています。

  • 胸腺:胸腺は血液をろ過し、血液量を監視します。Tリンパ球(別名T細胞)として知られる白血球を産生します。加齢とともにT細胞の生産は減少します。

白血球

白血球は免疫システムの重要な担い手です。骨髄で作られるリンパ系の一部です。白血球には、リンパ球(B細胞、T細胞、ナチュラルキラー細胞)やその他多くの種類の免疫細胞が含まれます。

白血球は全身の血液や組織の中を動き回り、細菌、ウイルス、寄生虫、真菌などの異物を探し、攻撃します!

抗体

抗体は、体内に侵入した微生物を撃退するのに役立ちます。微生物の表面にある抗原から、攻撃すべき微生物を特定するのです。侵入した微生物が特定され、目印が付けられると、白血球がそれを破壊するために動き出します。

Immune System

炎症って、何?

炎症とは、感染に対する自然免疫系の反応のことです。腫れ、熱、発汗、痛み、血流の増加を引き起こすことで、傷害部位を取り囲みます。傷害部位への血流が増えるということは、救助に向かう白血球の数が増えるということを意味します。

ですから、熱が出たとしても、それは実は体の免疫反応の一部なのです。体温の上昇は、特定の微生物と戦うのに役立ちます。また、発熱は体の修復プロセスを促します。

2つの防衛ライン

生得的免疫システム

生まれつき備わっている免疫反応システムです。環境、損傷、ストレスなどからの外敵に対する体の防御の大部分を担っています。このシステムは白血球によって運営されており、非常にスピーディに反応し、病原体を物理的に攻撃したり、飲み込んだりして排除します。

身体的なバリア機能

病原体の侵入防止

皮膚

唾液

くしゃみ

胃酸
Acid

粘膜

白血球

活性化した病原体を排除

マクロファージ

好中球

樹状細胞

ナチュラルキラー細胞

適応免疫応答

免疫システムは、日々さまざまな病原体にさらされたり、特定の病気に対する予防接種を受けたりすることで構築されていきます。免疫システムは、記憶細胞として知られる白血球(B細胞やT細胞)の一種に、これまでに倒したすべての微生物の記録を保存しています。つまり、その微生物が再び体内に侵入してきた場合、増殖して体調を崩す前に、素早く認識して破壊することができるのです。

インフルエンザや風邪のような感染症の中には、何度も戦わなければならないものもあります。また、一つのウイルスに感染したからといって、他のウイルスに対する免疫ができるわけではありません。

B細胞

免疫の記録を保存

T細胞

感染した宿主細胞を排除

免疫についてもっと詳しく!

免疫について、どれだけ詳しく知っていても損はありません。
もし免疫システムがなかったら、私たちはこの地球上で生きていくことはできないのです。

  • 私たち人類は、毎日およそ6万種類もの細菌と接触しています!

  • 慢性的なストレスは、休眠状態のウイルスを活性化させ、免疫系を弱体化させます。

  • マグネシウムの欠乏は、DNAを修復する能力の低下に関与しています。

  • ビタミン、ミネラル、その他の栄養素を適切に補給することで、免疫システムをサポートすることができます。

免疫システムのほぼすべての構成要素が適切に機能するためには、タンパク質が必要です。
ストレスを感じた時、タンパク質が免疫機能をサポートします。

免疫力を維持するために必要なこと

免疫力を低下 させる要因

  • 甲状腺機能低下
  • ストレス
  • リンパの流れの悪化
  • 栄養不足
  • 重金属
  • 精製された糖/炭水化物の摂りすぎ
  • グルタチオンレベルの低下
  • リーキーガット(腸管壁浸漏)

免疫力を向上させる要因

  • 甲状腺の改善
  • リンパの流れの改善
  • 適切な食事(ビタミン・ミネラル)
  • 運動
  • 温熱療法
  • 十分な睡眠
  • NRF2活性化成分(例:レスベラトロール)
  • オートファジー
  • コラーゲン/グリシン

他にも様々な方法で体はあなたを守ります。

  • 皮膚

    皮膚は病原体が体内に侵入するのを防ぐ最初の防水性バリアです。つねに細菌から体を守るための皮脂が分泌されます。

  • 肺の中の繊毛と呼ばれる小さな毛のような構造が外からの異物を捕捉すると、咳(せき)が起こります。それによって異物を排除することができます。

  • 消化管

    消化管の粘膜には抗体があります。なかでも胃酸は食べ物などと一緒に侵入するほとんどの細菌を殺菌ことができます。

  • その他の防御

    皮脂、唾液、涙などの体液には抗菌酵素が含まれており、免疫系をサポートします。また、腸を常にキレイすることも大切です。